「4カ月、3週間と2日」

LAからこんにちは。MKです。

クリスティアン・ムンジウ監督の「4カ月、3週間と2日」という映画を見ました。
60回目のカンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)をとったルーマニアの作品です。

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チャウシェスク政権下、共産主義の時代では中絶は違法でした。
この物語は、望まない妊娠をし非合法で中絶するルームメイトを手助けする女子大生の話。

劇中で「中絶」という言葉もほとんど使われず、登場人物の説明的な独白もない。
ただ淡々と物語が進んでいくなかで、私たちは主人公オティリアの行動から、内容を理解していくんです。

非合法な中絶を計画しているルームメイトのガブリエラは、かよわそうで守ってあげたくなるタイプの女の子。
だけどこのガブリエラ、意識的か無意識がわかりませんがかなりしたたかでうそつき上手、友情を守り抜く
オティリアを自分の悲劇に巻き込んでしまいます。

一方しっかり者のオティリアはガブリエラのために一生懸命奔走します。
自分もひどい目に遭うんだけど、それでもまだ中絶の手助けを続ける。

ここのあたり女の子同士の微妙な友情とか、私も女性なだけに複雑な気持ちになってしまった。

この映画には全体的に暗く重苦しい雰囲気やじめじめ感がずっとつきまといます。
それでもじーーっと見入ってしまう、ここが「すばらしい作品」と言われる理由なのでしょうか。

ラストシーンが終わり館内がぱっと明るくなった瞬間、観客からはザワザワとした声が聞こえました。
私も自分の頭と胸の中にぎゅーっと閉塞感を感じました。

これまでにルーマニアのこと、中絶が違法になっていることなど考えたことがなかった私は
「4カ月、3週間と2日」を見て考えるきっかけになったな・・・
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by colormepopMK | 2008-02-12 10:31 | ロサンゼルス日記
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